2021/01/08(金)

夢。
酔っぱらって終着駅まで寝過ごしてしまった。広い駅で、天井が高い。0時半だった。駅員が消灯して廻っている。とても暗い。視界が狭窄していく。反対方向の電車がまだ残っている。途中までしか戻れず半端な駅で降りるくらいなら終着駅で一晩過ごすほうが良いと思った。だが気がついたら電車に乗っていた。「明治大学前」という名前の駅で降りた。こんな辺鄙な場所に明大なんてあっただろうかと思いつつ大学のキャンパスに入った。深夜にも関わらず沢山の学生がいた。蛍光灯が明るい。廊下には徹夜で何かの準備に追われている学生が行き交っていて活気がある。教室を覗くとあちこちに突っ伏して寝ている学生がいる。廊下の中央にベンチがある。座る。とりあえず明け方までここにいられそうだと思う。50代くらいの女性看護師がこちらへ歩いてきた。聴診器を首にかけている。「検査しますよ」と言い、検査するのが当たり前であるかのような仕草をした。私は看護師は偽物だと気づいた。看護師は私服だった。ヒョウ柄の上着を着ている。青い手術着を着た医者と看護師数名がこちらへ歩いてきた。にせ看護師は機を逸したことを悔やむ仕草を僅かに表しつつも慣れた感じで立ち去った。手術着たちは私を手術する準備を始めた。優しい言葉で私を安心させ、麻酔を打った。私が座っているそこは明治大学の廊下のベンチであると同時に分娩台だった。私は多くの学生が行き交う中で一晩の没個性を運良く手に入れた者であると同時に、これから始まる分娩の当事者だった。分娩が始まった。