文芸ZINE『ODD ZINE』vol.7の刊行企画として、小説家・青木淳悟の「クレーターのほとりで」(今現在絶版作品)ゲラ原稿の展示をBREWBOOKSで開催します。著者本人の在廊&選書フェア、そして特別企画も実施予定です!
<『ODD ZINE』企画編集・太田靖久さんからのメッセージ>
本企画開催の簡単な経緯および趣旨 / 太田靖久
『ODD ZINE』vol.7の特集を<作家たちの手書きメモ>と決めたあと、「手元に手書きメモやゲラが残っていないか探してほしいのですが」と、参加メンバーの方々に依頼しました。そんな中、青木淳悟さんから「クレーターのほとりで」のゲラ原稿が見つかった旨の一報が入りました。
改稿を重ねることでも有名な青木さんのゲラ。ヨレて黄ばんでいる紙の束を手にした時、「貴重な歴史だ」と感じました。大胆な「トル」の指示や裏面にまで達しているエンピツ書きの追記等、非常に興奮する代物です。
絶版でもある本作。欠落しているページもありません。このゲラの状態のまま本屋さんで直接見たり読めたりしたらおもしろいだろうなと、この展示を企画しました。
青木さんの作品の読者はもちろん楽しめると思いますし、小説を書く方の(もしくは書こうとしている方の)創作の刺激や参考にもなるはずです。
<青木淳悟さんからのメッセージ>
ゲラ原稿が発掘されて / 青木淳悟
古いゲラが出てきた。デビュー1年目、「作家」として初めてゲラと格闘したときの生々しい記録だ。当時のことはコイツが一番覚えている。2004年夏の終わり、埼玉の実家で無職の25歳が、一度きりの「最後の花火」を打ち上げようとしていた……。
直した、泣いた、笑った、直して直して削って書き足しほくそ笑んだ……「ラストが弱い」と厳しく指摘してくれた編集者に感謝!紙のゲラはいい!すごくいい!
展示中のゲラは、デビュー後第1作「クレーターのほとりで」の文芸誌掲載時の初稿の控えです(「新潮」2004年10月号)。だいぶ改稿する余地があったようで、控えに鉛筆で修正したあと、それを「清書用のゲラ」に赤ペンで転記していったものだと思われます。奇跡的に実家の引き出しに眠っていました。発掘記念としまして、全48頁24枚をここに展示いたします。
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『ODD ZINE vol.7』刊行企画
絶版「クレーターのほとりで」(著・青木淳悟)ゲラ原稿展
会期
2021年9月25日(土) 〜 10月10日(日)
著者在廊日
9/25(土)、26(日)
10/2(土)、3(日)
※時間帯はTwitterでお知らせする予定です。
入場料
無料
営業時間
12:00 – 19:00
定休日
月曜、第2・第4火曜
※期間中の定休日は9月27(月)、28(火)、10月4日(月)です。
場所
BREWBOOKS
※ご来店の際はマスクの着用をお願い致します。