好きなチェーン店 尾崎大輔

ばんぶんぼん!は作家の小原晩、星野文月とBREWBOOKS尾崎大輔の3人によるリレー連載です。3人で話してみたいテーマを持ち寄って、自分の思うこと、ふたりに聞いてみたいことなどを書いていきます。連載のタイトルは3人の名前や愛称をくっつけました。


文・写真・題字:小原晩/星野文月/尾崎大輔
キービジュアル:モノ・ホーミー

僕もチェーン店の存在にとても助けられています。
ご存知の通り西荻窪には素敵なお店がたくさんあります。その多くは個人店だと思いますが、チェーン店もそれなりにあります。

最近は休みの日にサイゼリヤによく行きます。確定申告に向けて間違いだらけの帳簿を直しながら、元気になったり落ち込んだりしています。サイゼリヤの良いところはソフトドリンクからアルコールになめらかに移行できるところです。集中力が切れたらビールや赤ワインをすぐに頼める。ありがたい。料理もおいしい。ハモン・セラーノが最近のイチオシです。軽くほぐしてからオリーブオイルを垂らして食べます。ワインが進みます。このあいだ2日連続で食べました。その後カルディのハモン・セラーノを買って食べてみたけど、サイゼリヤのほうがおいしかったな。サイゼ行きたいな。今度サイゼで打ち合わせしましょう。全然関係ないけど西荻窪のサイゼリヤが入ってる物件、以前は本屋さんでした。それと駅前の雑居ビルにガストが入っていたんだけど、閉店してしまいました。残念。昨年できたコメダ珈琲はちょくちょく使います。席がゆったりしていて周囲が気にならないところが良いです。最近ロイヤルホストのドリンクバーが良いと聞いて、吉祥寺にあったかな、行ってみようかなと思ったけど吉祥寺にはありませんでした。飲み屋だと丸富水産が駅前にあります。たまに行きます。あと「がブリチキン。」があったんだけど今は無いです。親鶏が無性に食べたくなった時に重宝していました。
チェーン店のことめっちゃ考えてるな。「NO CHAIN, NO LIFE」Tシャツがあったら着たいな。

それで、結局チェーン店に何を求めているのかというと、やはり一人になれることだと思います。匿名性を確保できること。社交性を発揮しないでいい安心感。自分の店でいいじゃん、2階でいいじゃんって言われるのですが、それだと気分転換にならなくて。外に出る必要があります。逆に個人店に行きたい時は誰かに会ったり話したい時だったりするかも。
それとオーダーのしやすさについて。僕の声は喧噪の中ではまず通らないので、店員さんを呼びやすいことはけっこう重要な要素です。チェーン店は呼び出しベルやタブレットが導入されていますね。個人店の場合は、店員さんが常に客席全体を見渡せる程度の控えめの広さで、且つほっといてくれる店が良いです。炭火焼鳥どん、星の浜食堂、酒場244あたりが良い塩梅です。いわゆる西荻っぽさ、ディープさはないけれど暮らしに必要だなあと常々思っています。

一方で今年はバーに行ってみたいなとも思っています。いろんなカクテルを飲んでみたい。でもあまり行ったことがないので、何かの訓練みたいにとらえてしまってなかなか重い腰が上がらないですけど。

尾崎大輔 / Daisuke Ozaki

1982年生まれ。2018年にBREWBOOKSをオープン。

だいたい2時半くらいに寝ます。